【完ミ】生後3週目から完ミにした理由

育児
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2023年10月中旬に第一子を出産した私ですが、生後3週目からは完ミで育てています。

完ミにすると決断するまでにはそれなりに悩みもしました。
しかし、決断しいざミルクオンリーで育児をしてみると、心も体もふわっと軽くなって、「育児が楽しい!」と心の底から思えるようになりました

それだけ私にとっては母乳をあげることがストレスだったのだ、とも気づかされました。
今となっては(現在息子は生後3か月半)なぜあんなにも悩んでいたんだろう、さっさと切り替えれば良かった!と思うほど、私たち夫婦には完ミ育児が合っていたのです。

さて、そんな私ですが母乳を続けようか完ミにしようか、と悩んでいたときにはネットで「完ミ いつから」と検索しまくり、たくさんのレポを読みました。
そして、「生後5か月から完ミです」「離乳食開始と同時に」「生後3か月から」…という記事に出会っては、逆に心にダメージを食らっていました。
「みんなまだ続けているんだ…」と。

だから、ちょうど出生直後に完ミにするかどうか悩んでいたり完ミにする背中を押してもらいたいというお母さんに届けばと思い、この記事を書くことにしました。

完ミにしたときだけ理由を語る風潮に若干の疑問を抱いてはいますが、誰かの役に立つのであればそんなことはどうでも良いです。

どうしようかと悩んでいる方、完ミでも良いんですよ。

…「完ミでも良い」と言われるの嫌ですよね。とてもよく分かります。
私もこの『でも』というたった2文字が気に入らず凹んだことがあります。
だから声を大にして言います。

完ミ育児最高!良いことだらけ!!!!

さて、前置きが長くなりましたが、私が完ミにした理由と心境の変化について、書いていきたいと思います。


2023年10月、2480gと可愛い体重で生まれた我が子。人間界初心者。
育児の右も左も分からない新米母親の私。

そんな2人に与えられた最初のミッションは、母乳を飲む/与える、ということ。

※私が息子を産んだ産院では、出産前に希望の栄養法(完母or混合or完ミ)を聞かれ、それに合わせて助産師さんがサポートしてくれるスタイルでした。ありがたい。私は混合希望と事前に伝えていました。

お腹が空いたと泣く息子を抱っこしても、息子は小柄でふにゃふにゃ、私も赤ちゃんの扱いに慣れておらず、うまくポジションを取ることができません。助産師さんにサポートしてもらうも、まだ吸う力も弱く滑ってしまい、さらに泣いて、より咥えづらくなり…の繰り返し。

10分程粘ってからミルクを作ってもらい、哺乳瓶からごくごくとスムーズに飲む息子を見ては凹む(可愛いけどね!)。ここまで約30~40分(おむつ替え等も含む)、これを3時間おきに1日8回。
睡眠不足も相まって、授乳時間は自然と憂鬱なものになっていきました。

産後4日目からは、乳頭保護器を使っての授乳にチャレンジ。すると、息子が咥えてくれるではありませんか!
一生懸命に吸う息子が可愛くてたまらなくて、「あぁこれが母親になることなんだ」なんて思ったりしていました。授乳に対してすこし前向きになれた瞬間でした。

多くの産院では、母乳を飲む前後の赤ちゃんの体重を測り、その差からどれだけの母乳を飲んだかを計測することがあります。
生後4日目から乳頭保護器を使いながらではありますが(搾乳以外の)母乳を口にすることができた我が息子。

体重測定してみると…まさかの差が0g
母乳を飲む前と全く変わらない体重が表示されているではありませんか!

退院までこの体重測定を授乳の度に繰り返しましたが、0g以外の記録を出すことはできませんでした
そして測定の度に、順調に母乳を飲んでいる他の子の記録を見てはさらに落ち込んだりしていました。
(体重計の横には測定体重を忘れないようにメモできる紙が置いてあり、誰でも見ることができたため。)
ちなみにこのころ、手動で20分くらい搾乳しても10ml出るか出ないか、でした。

そんなこんなでミッションはクリアできないまま、退院の日を迎えました。
家に帰ったからといって状況が改善するわけではなく。
3時間おきに、おむつ替え→左右5分ずつ×2吸わせる→規定量のミルクをあげる、という産院で教えてもらった流れをひたすらに繰り返していました。
育休をとっていた夫のサポートはありつつも、母乳をあげられるのは私だけ。

産後の疲れ切った体を3時間おきに叩き起こし、うまくできない授乳を、赤ちゃんが飲めていないのに繰り返す。

「なんでこんなことやってるんだっけ」と思ってしまっていました。
そして、そう思うことは悪いことだと、自分を責めていました。

しばらくは産後ハイでなんとか続けられていましたが、生後2週目になった頃から、精神的に追い詰められていました。(マタニティーブルーもあったのかも。)

この頃の私の気持ちは、
・これを続ければ本当に母乳は出るようになるの?
・出るようになっても、1回の授乳で母乳+ミルクをあげるの?
・それってすごく時間かからない?辛くない?
・赤ちゃんが吸っても飲めてる感じしないのに、肌着は若干母乳で濡れて不快
・え、みんなこれを続けてるの?
・私が続けられないのは根気が無いから?
・完母か混合か完ミか自分で決められない!誰か決めてくれ!

成果が出ないのに毎回母乳を吸わせるのがだんだん億劫になってきて、ネットで完ミ育児について調べたり、夫に泣きながらグズグズ言う日々でした。

今思い返せば、完ミ育児にしても良い理由を探していたというか、ただ背中を押してもらいたかったというか。

ちなみに夫は完ミで育っていますが、子どもの頃から健康的。何も後ろめたいことはないのに、なのに、なのに、

「続けてれば母乳が出るのかな。みんながんばってるのに、ここでやめたら私は意気地なしかな。」

これだけが気がかりで、なかなか踏み切ることができませんでした。
完ミにできなかったというより、母乳をやめれなかったという方が正確かもしれません。

言葉にするのは難しいのですが、なぜかやたらと考え込んでしまっていました。
今思えば、どうでも良いことで。

判断する気力も持てないまま、なんとなく混合(ほぼ完ミですが)を続けて約3週間。

その頃はなんとか母乳の出を良くしようと、話題のハーブティーを飲んだり、夜間授乳の時に意図的に白湯を飲んだり、マッサージをしたり…と、試行錯誤していました。
しかし、それでもなかなか量が増えている感覚になれず、逆に自己嫌悪に陥っていました。(本当はもっと長期的な目で見るべきなのでしょうが…)

そんなある日、夫が一晩赤ちゃんのお世話を1人でやってくれることになり、私は睡眠不足を解消するため別室で寝ることになりました。

久しぶりの長い睡眠(4時間くらいで心配で起きてしまいましたが…)。
頭がすっきりして、自然と「完ミにしよう!その方がメリットが多い!」と、前向きに決断することができていました。

いやぁ、寝不足が思考力を低下させてたんでしょうね。

それから、しばらくの間は「本当に良かったのかな…」「免疫は…」と自分を責めてしまうような考えに陥ってしまうこともありました。

しかし、
夫一人でも育児がまわること
・母乳パッドをつけなくて良いこと
・1回の授乳時間が大幅に短縮されて睡眠時間が長くなったこと
・胸が張らないこと※
・乳腺炎の心配がないこと

・母乳を飲めないことが理由で凹まなくなったこと
・飲んだ量が数字で分かること

・食事制限がないこと
・薬が飲めること
・授乳中では受けられない医療措置等が受けられること
・好きな服を着れること
・気兼ねなく外出できること…

※私は授乳期間が短い&母乳量も少なかったので、ぱったり授乳を止めても問題ありませんでした。個人差があると思います。

完ミ育児は私(私たち夫婦)にとってメリットがとても多く、大きいものでした。
肩の荷が下りるってこういうことか、と身をもって体感しました。

それからというもの、とても余裕をもって育児に向き合うことができるようになりました。
特に月齢が低いときには「ミルクで育てています」というのが少しだけ気が引けましたが、今となってはその気持ちも乗り越えることができました。

そうそう、生後2か月頃、お世話になっている整体師さん(2歳の子がいる)に骨盤矯正をしてもらったときの話。
うつ伏せになるときに「胸痛くないですか?」と気を使ってくださり、その流れで「うちミルクなんですよ~!」と伝えたら、一言目に「え!すごいですね!」と言ってくれたんです。
それがとっても嬉しくて。

「完母です」→「頑張ってるね」「うらやましい!」等という会話はよく聞きますが、
「完ミです」→「すごいですね!」は初めてでした。

そうだよね、完ミでもすごいし、頑張ってるし、育児していることには変わりないもんね。
と、当時の狭い視野では到底気づけなかったことを教えてくれた一言でした。


さて、うちの夫は出生後まもなくから育休をとっており、24時間一緒に育児をしています。

完ミにしたことにより、育児に伴うお世話を、夫だけで全てを回せるようになりました。
それだけでも十分なメリットではあるのですが…

「今日はどれだけ飲んだかな?」「少し量を増やしてみても良いかな?」と、母親が考えるのと同じように夫にも考えて関わってもらうことができたのが、大きな副産物だったなぁと思います。

考え方や捉え方は違っても、夫婦足並み揃えて育児をしていける嬉しさ。
それを教えてくれたのが完ミ育児でもあります。

どうかこの記事が、迷っているお母さんたちに届きますように。

ではまた次の記事でお会いしましょう!

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